雲月山の公衆トイレ

 

  3日、久しぶりの広島入りとなった。片道120㎞。場所は北広島町の山奥、もう20mほど行けば島根という県境。雲月山に登るためにある駐車場に来てい る。私はここ にある公衆トイレの保守点検にやってきた。もちろん、ここのトイレは、少し違う。無放流トイレといわれる、外に処理水を流さないトイレなのだ。有限会社 あったか村は、このいわゆる無放流型水洗トイレを販売・設計・施工もしているのだ。ちなみに、この無放流型水洗トイレを扱っていなかったら、私がこのあったか村を知ることはなかった。

 さて、私がこの雲月山の公衆トイレの定期点検の担当になったこともあり、今回は、管理する北広島町の職員にここまで来ていただいた。話を伺うと、このトイレに非常に好評価をいただいた。近くに電線が全く見えない山の奥。段差があれば電力が不要なこのトイレは、こんな場所では最適といえるだろう。電気器具がないから、故障の心配がない。メンテナンスコストが少なくて済む。また、嫌気性処理なので、汚泥がたまりにくい。清掃も6年に一度ほどでいい。行政も、経費削減で頭を抱えるこのご時世。このトイレが非常に喜ばれる時代になってきている。

 さて、またもう一つうれしい話を聞いた。この雲月山、毎年春にここの地域の方々などのおよそ200名で野焼きをする。その時、ここにトイレがあることが、大変喜ばれているわけだあるが、そんなこともあって、以前、みんなでトイレを壁をリフォームしたとのこと。行政が設置したただで利用できる公衆トイレは、自分のものでないがために、ぞんざいに扱われがちだが、みんなに大切に使われていることを聞くと、うれしい。そんなトイレにかかわれて、ありがたい。山口の阿武町から島根を経由して広島。そんな片道2時間半の長旅の疲れを、吹き飛ばしてくれた。

 

写真)雲月山は、放牧地であったため、昔から野焼きが行われていた。そのため草原としての貴重な生態系が維持されているとのこと。 
 ちなみに、雲月は、うんげつ、うづきとも読むらしいが、地元の人は「うづつき」といっている。ほかにも、「雲耕」は「うずのう」。脱線するが、「丁保余原」は「よおろほよばら」。ひらがながこんなに読みにくいとは。。。。