投稿:「トイレの困った」問題 1

  トイレの困った!の一番は、急な下痢を催したときにすぐ近くにトイレがないことである。
 別に下痢でなくても、朝、家を出るときに忙しくて、たとえば電話などに応対してて、通常の排泄が間に合わず、電車に乗ったのはいいが、途中でやはり通常の生理活動がはじまったときである。
 車両内に便所がある場合は安心であるが、探して隣の車両に移っても見つからず、見つかっても使用中の赤いマークが扉にあらわれているときは、慌てる。そうだ、次の駅のあそこにはあまり綺麗でもないが、和式のトイレがあったはずだ、次で降りてそこですますことにしようと考える。
 でも、次の瞬間、それではひと列車遅れて遅刻するかもしれない。今日は、遅刻できない役目があった。どうしたものか、と生理的欲求と社会的な役割との間でジレンマに身をよじることになる。困る。

 

 だから、各車両に余裕をもってトイレを設置してほしいと、利用客としては要望する。

 都心部の電車の分刻みの発着があるところでは、次の駅で降りて用をすませて、ひとつ遅らせても問題がないかもしれない。それで各車両に余分のトイレブースは不要かもしれない。ローカル線の場合は、客も少なくてトイレが利用中であるというのも、そう多くなく、設置者としては、トイレ増は、申し出があっても退けるだろう。

 利用者にしても、困った瞬間には、トイレがもっとほしい、安心して利用できる環境がほしいと切実に願うが、喉元ならぬ肛門を過ぎてしまえば、苦痛を忘れて、そうそう強く主張しないようになる。それで、まあまあ平穏な日々が続くことになる。

 

 とまあ、これで終われば、「トイレの困った」問題は、「よかった、よかった」なのだが、そうはいかないだろう。

1,トイレの利用者がぶつかり抱える問題。

2,施設管理者が、トイレ利用者に対して提供することから生まれる問題。

3,そして、それらにトイレ従事者として携わる設備・衛生・水処理の関係者が解決しようとする問題。

 

 ほぼ全員がぶつかること、一部限定で責任が生まれる問題、最後に専門家として抱えることになる問題など次元はちがってくるが、深淵を覗くのが恐くなるような「トイレの困った」問題がありそうな予感がする。専門家と言われる人も、分業化していて、実は隣の分野ではほとんど一般利用者と変わらない。水処理業者の私は、トイレブースの洋式便器の高さの適正について聞かれて、答えられずに窮したことがある。

 ちょっとまあ、いつもの電車から別の線へ乗り換え、どこかへ旅立つように、常日頃は無視していることがらについて、記憶を呼び起こしながら、あるいは未知の問題を調べながら、さらには、多くの人の経験と意見を聞き、衆知を集めながら、「トイレの困った」問題を考えてみたい。

(投稿:八木二郎)。

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地域共生演習の報告会がありました

 7月10日金曜日に、山口県立大学の地域共生演習の報告会がありました。地域共生演習は山口県内で地域で活動している10の団体の活動に参加して演習を受けるもの。今回はその報告会で、1時間半もあるのですが、10団体あるので、1団体、質疑応答を含め7分。あったか村での今年の参加者は1年生でしたが、全員しっかりした発表をしていました。

 今回のあったか村でのテーマは「災害トイレを考えよう」でした。トイレやウンコの話というのは、日ごろできない話なので、あったか村にとって、演習に取り扱うことは非常に価値のあるものだと思います。今後もできれば、ウンコやトイレを扱いたいものですが、何をしましょうか。。。下肥まきとか、バイオガスとか、豚便所(ウンコが豚のえさになるトイレ)とか、言えばいうほど、人間社会から追い出されそうで怖いですね。

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演習:講座「山口島根豪雨とトイレ」

23日、24日に行われた山口県立大学の地域共生演習。「災害トイレを考えよう」というテーマだが、災害といえば、どうしても東日本大震災のような大震災を想像してしまう。だから、自分の地域にはないという変な安心感を持つ人もいるかもしれないが、中国地方でいえば、昨年の2014年は広島市の土砂災害、そして、あったか村のある阿武町では、2013年の山口島根の豪雨災害があった。そんなこともあり、当時災害の現場のことを知っている、萩市の防災安全課の細井充さんに、災害時のトイレの話をしていただいた。

 山口島根の豪雨災害で大きな被害を受けたのが、萩市の須佐・田万川地区。どちらも、大きな平地が少なく、大半が山地のような場所。災害直後は、あらゆる道が通行止めになったがトンネル内に入り込む豪雨と土砂の映像は、恐怖そのもの。また家屋の浸水もかなりの深さがあり、死者が3名だけだったことも驚くほどだ。

 さて、今回、直面した問題にトイレの問題があった。停電でポンプが使えず、また冠水等で電気設備は故障。しかも、須佐の下水処理場は、がけ崩れで土砂に埋没してしまい、下水道に接続されている地域のトイレは使えなくなったとのことである。阪神大震災時に注目されたマンホールトイレがあるが、下水道が使えない状況ではこのトイレも使えない。結局、今回トイレで問題が起こったところは、下水道につなげている建物の住民で、逆に、ボットン便所の住民は、あまり問題は起こらなかったとのこと。

 今回のことを教訓に考えると、少なくとも避難所には、給排水が他の施設と独立している汲み取りトイレが必要だろう。今回、高齢者は脱水症状になっていた可能性があるとのことである。トイレに行かないよう、水を飲まないように心掛ける高齢者は多いだろうと感じる。災害時にもストレスにならないトイレを広めていく必要があると、あらためて感じた。

 

 

 

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謝辞

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地域共生演習が終わりました

 23日、24日に、1泊2日で県立大学の地域共生演習が行われました。今回は、「災害とトイレ」。「災害トイレを考えよう!!」というテーマで演習が行われた。

 1日目は、萩市防災安全課課長の細井充さんに出前講座「山口島根豪雨とトイレ」していただいた。その後、「災害時のトイレの対策」という形でのワークショップ。テーマを決め、各班ホームステイ先での宿題。

 2日目は、各班で災害時のトイレの発表。午後に、今年95歳になる林家・木村菊人さんに「林家として若者に伝えたいこと」を話していだたいた。

 あっという間に過ぎ去った演習だった。詳細は次回。


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23日~24日は山口県立大学の演習

 来週末は、年に一度の県立大学の演習があります。今年は、「災害とトイレ」の延長で、「災害トイレを考えてみよう」

になりました。地域と大学が組んで防災とトイレについて考える・・・山口県では初めての試みではないでしょうか。関心る方は、覗いてみてはどうですか?ただし、事前に連絡をお願いします。

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災害トイレ「レスキューキャンピング」

 災害トイレの三つ目は、株式会社テスコの「レスキューキャンピング」

 このトイレも、前回のUDドライトイレと同じく、し尿分離型のトイレである。し尿分離の流れは北欧をはじめとして発展しており、すでに陶器製のし尿分離型水洗便器も存在している。もちろん、し尿分離の取り組みは、衛生教育にも肥料としても利用できる点でも、アジア、アフリカでもNGO団体等によって広がりを見せている。

 このトイレの面白い点はキャリーバックにに入れて収納ができ、持ち運びが簡単な点。また組み立てが非常に簡単だという点。

 実はこのトイレは災害時のためだけではなく、古民家等を改修する間のトイレとして購入される方がいるとのこと。

 購入は、株式会社テスコまで。他にも2商品ある。

参考情報

し尿分離型トイレ - 株式会社テスコ TESCO

separett社 (英語)

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災害トイレ「UDドライトイレ」

 災害トイレの二つ目は、トイレの未来を考える会の「UDドライトイレ」

 トイレの未来を考える会は、し尿分離処理の研究を発展途上国で行ってきた京都大学の研究者が集まってできた会。東日本大震災直後に会が活動し、2か月後の2011年5月には、開発したトイレを持って宮城や岩手の避難所を巡り、700個近くを配布している。その実績が評価され、第14回日本水大賞グランプリを受賞した。

 ウンチとオシッコを分けることによって、病原菌がいるウンチを木灰で乾燥させ衛生処理し、オシッコは水路や土に流すことによって、し尿の量を10%にすることができ、また、ウンチは乾燥するので匂いが少ない。

 また、便器以外に必要なし尿を受ける容器には、PETボトルやバケツ、ビニール袋など対応範囲も大きい。

参考情報

トイレの未来を考える会

京都大学を中心として結成された「トイレの未来を考える会」が日本水大賞(グランプリ)を受賞しました。(2012年4月5日) 京都大学

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災害トイレ「ダンボールトイレ」

 災害トイレの一つ目は、阿波スピンドル株式会社さんの「段ボール製簡易トイレ」。

 このトイレは、徳島の阿波高校の生徒が、「Action!今、私たちにできること」を合言葉に、被災者に少しでも力になりたいという思いで、段ボールトイレを考案したもの。それを地元企業である阿波スピンドル株式会社さんが商品化した。今年3月には、防災啓発活動に取り組んできた生徒二名が仙台の「U−18世界防災会議」に参加し、世界各国の高校生と災害時の備えについても討論している。

 購入は、阿波スピンドル株式会社さんまで。

参考情報

阿波スピンドル株式会社(トイレの話はサイト内にはありません)

段ボール製の簡易トイレ、阿波高生開発 地元企業と商品化【徳島ニュース】- 徳島新聞社 2014/7/19

国連防災会議:阿波高生、独自の簡易トイレ紹介 きょうから仙台で 各国高校生と交流 /徳島 - 毎日新聞  2015/03/14

 

 

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トイレタイムス、届きました。

 先日、4月24日にyahooのニュースで、「トイレタイムス発行」のニュースが載っていた。長崎市の市民グループ「みんなにやさしいトイレ会議」実行委員会が、情報紙「トイレタイムス」を発行。トイレに関する市民の思いや公共トイレ情報などを紹介した新聞だとのこと。ぜひ読んでみたいと連絡したところ、昨日届いた。

 見開きのA3サイズで、110人に聞いた「あなたにとってトイレとは?」は、市長、有名デザイナー、トイレ専門家なども含まれた老若男女のコメント。新ためて、日本のトイレは癒しの場所だと実感させられる。また、女性の町歩きにトイレが必要とはじまった活動とのことで、女性の視点が非常に多い。「使い勝手 

基本マニュアル」の提言は、まさに、女性の視点で優しさも感じるものとなっている。女性用トイレに全身鏡や、子供用小便器、の設置事例の提案、着替えのできるフットボードやバックかけや荷物置きなど都会では見かけるものを長崎でも設置しようと活動している。また、街中の公衆トイレのない場所で、個人のお店がトイレを気軽に使えるようにと提供している「まちなかトイレ」も、公衆トイレがない商店街でのアイデアとして非常に面白い。

 

参考

・「トイレタイムス」発行(長崎新聞) - Yahoo!ニュース

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150423-00010001-nagasaki-l42

 

 

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アースデイ山口に出展しました。

26日、山口市の亀山公園でアースデイ山口が行われました。あったか村は、防災時に使えるトイレを3点の展示しました。どれも個性があり、見ていて、座ってみて、興味深いものです。

 左端のダンボールトイレは、見たからにトイレだからなのか、子供たちがよく見に来てました。

 また、テント内では、シャンティ山口の活動で、タイの山岳地区に設置されたメタンガスプラントの模型を展示しました。

 

今年の地域共生演習は、災害トイレ!!

 山口県立大学には、授業の一つに地域共生演習があります。地域共生演習とは、山口県内の地域おこしをしている団体の活動に参加し、自分の五感を通して、地域の活性化・地域との共生を学ぶ演習のことで、あったか村も演習の場として毎年参加しています。これまで、井戸小屋、四阿、炊事場、宿泊交流施設など主に建物を建てきましたが、昨年は炭焼きと違うものを行いました。そして今年は、なんと災害トイレ。災害時のトイレをみんなで考えようという企画。

 さて、19日は、その演習に参加する学生とのお見合い日。各団体の企画をプレゼン。10組の団体の中から、気になる団体の詳細を聞き、そして自分が行きたいところを選んで、、、という流れ。企画の内容で、希望者の数が偏るのだが、人数制限があるので、自分で考えてもらう。じゃんけんやくじ引きをしないで、人数は決まっていくので面白い。

 今回のプレゼンは、企画の発表を私が担当。「トイレ」「ウンチ」の単語を連発。話を聞きに来てくれる人はいないのではと、そわそわしていましたが、14名の学生さんが話の詳細を聞きに来てくれました。そして、今回あったか村に来る学生さんは9名、社会福祉学部の学生が多くなりました。さて、1か月後、あったか村で演習が行われます。

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糞尿資源研究会(仮称)第二回報告会を行いました

 22日、はりはりにて二回目の糞尿資源研究会(仮称)の講演会がありました。テーマは「災害とトイレ」シリーズで、今回は、安藤公門さんによる「避難所には、ポットントイレが一番」。14時に始まり16時過ぎまでと2時間を超える話となりました。
 今回の題名にもありますが、安藤さんが3.11の一か月後の被災地に入り、トイレに関して、見たこと聞いたことをスライドを見ながら説明してくれました。 ある避難所では、トイレ掃除の当番などを決めて少しでも快適なトイレができるようにしたという話や、気仙沼のお寺では、ポットントイレが一番だと聞いたとの話なども。
 私たちは、日常では、災害のことを想像するがあまりできません。どうしても、水は使えるだろうとか、電気は使えるだろうとか、ちり紙はあるだろうとか考えてしまいます。また、山に行けばどうにかなると思っても、避難所が都会だったらできるでしょうか?ノグソのできない人はどうしたらいいでしょうか?治安や安全のことなどはどうでしょうか?雨の時は?壁が薄くて音が漏れることの恥ずかしさとか、いろいろ考えることはあるかももしれません。
 呼吸することとウンチをすることは、止めることはできません。呼吸と違って、ウンチをすることは恥なことと感じがちです。災害時の避難所では、悩み事が多い中、このウンチの悩みを最小限にする必要はあると感じます。
 さて、糞尿資源研究会(仮称)では、今年はテーマは「災害とトイレ」シリーズで数回続けていきたいと思います。次回は、5月になります。次回も(は)ぜひ、ご参加ください。



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「萩・むつみの恵」、女性がつくったトイレ。

  阿武町の隣、旧むつみ村、萩市むつみ地区に、今年3月30日にオープンした農産物加工販売施設「萩・むつみの恵」がある。
非常に広い駐車場、駐車スペースを表す白線が引かれておらず、どこに駐車してもいいのだろうか、非常に自由になった気持ちで車を止めることができる。自由度の高さも感じる。グランドにもなりそうだ。ちょっとした高台には、できてまだ新しいきれいな木造の建物。無理に大きくしない適度な販売スペース。そして、販売所の奥には、この施設の目玉だろう、非常にゆっくりできそうな食堂がある。
 そんな「萩・むつみの恵」も、私にとっては、職業病でトイレが気になる。トイレ視察の場となる。汚水処理施設は何だろうか?浄化槽だろうか、農集排接続だろうか、下水道接続だろうか。そんなことも大事だが、このところの私は、便器が気になるのだ。便器の男女比だ。当然、ここも小さな施設なので、普通の結果だろうと思っていたが、結果は驚いた。少し感動した。トイレの便器数で感動を感じる人間は、この日本でも100人いるだろうか?その中の一人であるのは非常にうれしい。いやいや、数か月前に意識したばかりなので全国には、1万人や10万人ぐらい同じようなことを感じるはいるかもしれない。できれば、いてほしいものだ。。。。
 さて結果は、男性、小便器2洋式便器1、女性は、洋式2和式3の合計便器5こ。非常に先進的な男女比だ。小便時に男性の2.5倍あるのが素晴らしい。ちなみに、韓国も中国も男女比を2倍以上にすることを法律で決められている。それもクリアしているのだ。ちなみに、小便時に、男性30秒に対し、女性は90秒かかる。本来なら、もしかして、3倍必要かもしれない。。。
 何かと感動してしまった私は、施設の代表Yさんに、話を聞いた。
 「誰があのトイレの数を決めたんですか?。女性トイレが5つもあって。どこの会社が決めたんですか?」
 不思議な質問だろう。便器数を質問する人はそうはいないだろう。男は女性トイレに入らない。女性は男性トイレに入らない。(とはいっても、5個のあるのは女性なら驚くかも。。。)
 「トイレは誰がとは忘れたけど、みんなで何度も何度も話して決めたんです。」
 面白すぎるのだ。そして、素晴らしいのだ。上から決めたものではなく、自分たちで決めたもの。それが、男便器3に対して、女便器5。
 後でわかったことがある。この「萩・むつみの恵」が、女性の起業による6次産業化を目指し組織されたものであるということ。当然、女性の意見が反映されやすい状況であったということ。トイレはもっと使いやすくなる。
 さて、この「萩・むつみの恵」の食堂、シェフが萩市内の有名ホテルの料理長だった方だそうだ。いつか、食べに来てみてはいかがだろうか?食べ終わった後には、当然、トイレは快適に。。。。


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土田海岸、海藻、イチジク。

 島根県益田市の北部、土田海水浴場。小さな入り江の海岸で、半分ほどが漁港なので、海水浴場部分が狭いため、小さな子どもづれの家族には喜ばれる海水浴場である。この土田海岸にも2か所、私たちの無放流トイレが設置されている。

 この12月の寒い季節は、水を連想させる言葉は身震い感じる人は多いだろう。あいにく、日本海の冬は、荒波が激しい。ここ土田海岸は、多少穏やかのようにも見えるが、夏の海水浴客のにぎやかさとは異なり、今は、泳ぎつかれた海藻が、にぎやかに流れ着いている。

 そんな海岸で、海藻を一輪車に乗せている年配の男性がいた。ここ土田海岸は、いつ来ても何かときれい。もしかして、清掃しているのかと思ったが、もちろん、一人でやったりはしないだろう。時折拾った海藻を捨てては海藻を選んでいる様子。一輪車いっぱいにして、一人でコンクリートの段々をバックしながら引き上げている。最後の少し高めの段で、男性の近くに着いた私は、少し時手伝おうとしたが、手伝うこともなく男性は、一人で引き上げ、にっこりほほ笑んだ。

 「それ肥料に使うんですか?」
 「そう、肥料に使う。この海藻を、イチジクに使うと、イチジクが最高にうまくなる。ほかの作物にあげても、そんなにはならんのだけど、イチジクだけは、見違えるようにうまくなるんじゃ。なんたって、土が柔らかくなる」

 男性は、美味しいだろうそのイチジクをほうつくばって、今にもよだれが出そうな寸前の笑顔を見せて話した。

 「昔から海藻として使っているんですか?」

 「そう昔から使ってるよ。」

彼は、そういって、イチジク畑まで運んで行った。

 そのイチジク畑は、この春、私が初めて土田海岸に来た時に、きれいなイチジクだと思った場所だった。

 「おじさん。イチジクができるころ、また見に来ますね!」

男性は、おいしいイチジクを思いながらなのか楽しそうに、海藻をイチジクの木の周りにおいていた。

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あったか村の無放流トイレは、エコでエコなんです

 あったか村が取り扱っている無放流トイレは鳥取にある大成工業株式会社のTSS水処理システムを使用しています。(TSSというのは、Taisei Soil SystemのことでTとは大成のTなのです)

 この山口県内では、92年に初めて設置され、20年以上たつトイレもありますが、未だ現役で活躍しています。さて、トイレというと、下水道域に住んでいる人はわかりずらいかもしれませんが、敷地内で水処理をする場合は、ほとんどのところで持ち主の負担になります。浄化槽でいうと、浄化槽の維持管理や清掃や法定検査は、管理者が負担する必要があります。この管理費がかなり負担になっているという方も多いかもしれません。

 当初、水処理部門の安藤がこのTSSを取り扱うなったのは、汚水を河川に流したくない、浄化槽で使用する消毒剤を河川に流したくないというところにありました。環境にいいというエコロジーのためという点を重点に置いていました。もちろん、今もその気持ちは変わっていません。しかし、今、この無放流トイレを設置している方々からは、「維持管理費が安いですね」というをよく聞きます。また、そのことに非常に満足されてる方が多くいらっしゃいます。環境にやさしい仕組みですが実際使ってみると財布にやさしいということなのです。「財布にやさしいというと環境に悪い」と考える方も多いと思いますが、そうでないこともたくさんあり、あったか村の無放流トイレはそれにあたるってるのではと感じています。そう、エコでエコなトイレなんです。

(写真:山口県の川尻岬キャンプ場の無放流トイレ。手前のマンホールのところからトイレのところまでの花壇(長方形)下部が汚水を土壌浄化する部分となっている。1995年3月竣工、来年で20年。)


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第二回屋久島学ソサエティに参加します

 明後日の13日14日に屋久島にて、第二回屋久島学ソサエティが開催されます。 あったか村水環境部門の安藤も山のトイレの話でコメンテータとして参加します。

 あったか村の無放流トイレ(TSS処理システム)は、敷地に段差があれば、電気が不要なので、山岳での利用も可能です。むしろ、山岳トイレとしての方が有名かもしれませんが、山でなくとも十分利用できるトイレです。

(画像の引用元:http://yakushimagakusociety.hateblo.jp/entry/2014/12/04/041759)
興味のある方は、いかがですか。
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糞尿資源研究会 発足記念講演会が終わりました。

15日、糞尿資源研究会の発足記念講演として、ノグソ続けて40年の糞土研究会代表の伊沢正名さんに講演していただきました。参加者20名。講演は、スライドを見ながらの講演ですが、はじめは、写真家として取られてきたとてもきれいなカビやキノコの写真から始まり、伊沢さんのノグソの写真など、身近であるものだけど、遠ざけてしまっているウンチの話、またノグソを通して気付いたウンコの役割や伊沢さんのウンコ哲学などを聞くことができました。15時から3時間と長丁場の講演会でしたが、あっという間に過ぎ去っていきました。会場となった”はりはり”も火鉢が用意されていて、長居したくなるような場所で、いつかこの場所で、徹夜でうんち話をするのもいいかもしれませんね。伊沢さん、遠いところからありがとうございました。また、“はりはり”さん会場ありがとうございました。

 次回の糞尿資源研究会の発表は、2月になります。

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11月15日糞尿資源研究会(仮称)発足記念講演会

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福岡から無放流トイレを見学に来られました。

 

  16日、福岡県水巻町からKさんご一行が、あったか村の無放流トイレを見学に来られました。初めに、秋吉台の長者が森のトイレ、オートキャンプ場のトイレ、そして、Kさんにあったか村のトイレを紹介してくれたAさんのトイレの3か所をご案内しました。今回7名で見学に来られましたが、トイレの見学なのにKさん以外はみなさん女性でした。昼食をおよばれしたのですが、気が付くと食事中にトイレの話になって いたり、また、話だけではなく、消化槽(汚物が流れ込むところ)を開けて見せても、非常にに関心をもっている様子でした。
 今、私たちあったか村では屎尿を「処理」ではなく、「生産」にしようと考えているところですが、今回の見学者の方、しかも若い女性から、「できれば、畑の肥料に使いたい」との話を聞きました、うれしい限りです。
 今回の見学は、Kさんのグループで直売所のような場所を、もっと人が集まれるようにするために、トイレがほしいというところから始まったようです。普通ト イレは、汚く、いやで恥なものです。そのトイレが喜べるトイレになるのも、私たちの作る無放流トイレならではなのかもしれません。
 
 Kさん、皆さん、昼食ありがとうございました。Aさん、自家製のパン、ありがとうございました。

 

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雲月山の公衆トイレ

 

  3日、久しぶりの広島入りとなった。片道120㎞。場所は北広島町の山奥、もう20mほど行けば島根という県境。雲月山に登るためにある駐車場に来てい る。私はここ にある公衆トイレの保守点検にやってきた。もちろん、ここのトイレは、少し違う。無放流トイレといわれる、外に処理水を流さないトイレなのだ。有限会社 あったか村は、このいわゆる無放流型水洗トイレを販売・設計・施工もしているのだ。ちなみに、この無放流型水洗トイレを扱っていなかったら、私がこのあったか村を知ることはなかった。

 さて、私がこの雲月山の公衆トイレの定期点検の担当になったこともあり、今回は、管理する北広島町の職員にここまで来ていただいた。話を伺うと、このトイレに非常に好評価をいただいた。近くに電線が全く見えない山の奥。段差があれば電力が不要なこのトイレは、こんな場所では最適といえるだろう。電気器具がないから、故障の心配がない。メンテナンスコストが少なくて済む。また、嫌気性処理なので、汚泥がたまりにくい。清掃も6年に一度ほどでいい。行政も、経費削減で頭を抱えるこのご時世。このトイレが非常に喜ばれる時代になってきている。

 さて、またもう一つうれしい話を聞いた。この雲月山、毎年春にここの地域の方々などのおよそ200名で野焼きをする。その時、ここにトイレがあることが、大変喜ばれているわけだあるが、そんなこともあって、以前、みんなでトイレを壁をリフォームしたとのこと。行政が設置したただで利用できる公衆トイレは、自分のものでないがために、ぞんざいに扱われがちだが、みんなに大切に使われていることを聞くと、うれしい。そんなトイレにかかわれて、ありがたい。山口の阿武町から島根を経由して広島。そんな片道2時間半の長旅の疲れを、吹き飛ばしてくれた。

 

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液肥の研究)スイカに人糞由来の液肥はどうだろうか?と思って相島へ行った。

今日は、同僚の嶺井さんと萩市相島に行ってきた。

 

人糞から出る(製造できる)液肥の使い方を調べ始めている。

もとより農業の専門家でないので、その道のプロのみなさんが関心をもって、使い方を工夫して普及するようになれば、私たちの用は終わる。

 

相島は、サツマイモとスイカの島として、有名だ。

阿武町福賀のスイカは、いまや押しも押されもせぬスイカの全国ブランドだが、液肥を使う試みには関心を示す人がいない。相島は、どうだろうか?

 

相島は、今日はどこもだろうけれど、暑かった。

民家の間をそそくさと抜けて、高台に行き、水道施設をみる。

ここから全体を見渡すこともできる。

 

スイカの畑で作業している女性がいたので、話を向けてみた。

「・・・とんでもない、いまどき、誰がそんなもの使うかね、水は湧き水があるし、いざとなれば水道の水をたす。・・・ああ、とんでもない。」

 

あっさり、拒絶反応にあった。

まあ、30年も50年もかけて肥溜めと畑の関係を否定し清算し、合併浄化槽の水洗トイレと放流でお別れした生活スタイルをいまさら持ちだされても迷惑だし、かっこよいことではなかろう。侮辱とさえとられかねない。

 

以前、山口ケーブルテレビに出て、

「肥溜めを使っている人を知りませんか。今使われている現役の肥溜めを探しています」という話をしたことがある。安渓遊地さんに「まるで日本肥溜め党の呼びかけみたいでよかった」と評されたことがある。そのときは、貴重な人を見つけることができた。

 

相島では見つけることはかなり困難なようだ。聞いてみるとほとんどが合併浄化槽になっている。

「犬 も歩けば棒に当たる」で、ひとりくらい液肥に関心のある人にぶつからないかなあと思ったが、結局いなかった。残念だった。でも、相島の畑の様子を知ること ができてよかった。大きなスイカを畑で直接買って、港まで運んでもらい、家まで持って帰った。畑では、おばさんが、サービスでスイカを石で割り差し出して くれた。そのままかぶりついた。スイカで腹がいっぱいになった。だから、持って帰った分は、冷やして明日食べようと思う。(あ)

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